「ごめんね…。せっかく二人でここまで歩いて来たのに…変なこと言っちゃって。い、一緒に教室まで行こっか…。」


湯気が出そうなくらい火照っている頬をマフラーで少し覆って隠した。


「ありがとう、由優。俺…ちょっと想いが強すぎかな…?」


頭をクシャクシャと掻きながら照れる理緒に、私はフルフルと首を横に振った。

「そんなことないよ…。私も教室で理緒と普通に話が出来たら嬉しいから…。」

保健室だけに限らず、どこでも自然に会話を交わせたら…


素敵だもん…。