海堂社長には助けられてばかり。




事故に遭った日も泣き続ける私を支えて、ずっと背中を擦ってくれた。





その次の日から毎日お見舞いに来てくれる。





長い時は半日いたり、短くても一時間以上は一緒にいてくれる。





「修一くんの事知らないんでしょ?」


「うん……。」


「いつかは話してあげなさい。紗衣もなついてるんでしょ?大丈夫よ。誰も怒ったりしないわ。向こうも修一くんも……。」





お母さんにはわかるのかな……。




私の中で海堂社長の存在が大きくなってる事。





まだ好きかどうかはわからない。




けど、傍にいてくれるだけで安心するの。





「お母さんはなんでもお見透しなんだから、隠すのは止めなさいね。」


「うん。」





お母さんに頭撫でられるなんて何年ぶりだろ。





こうやって2人で話すのも最近の事。