ケータイ小説 野いちご

社長のご指名

――――――信じたい。





信じたいけど、もしもの事を考えてしまう。





「紗衣は章菜と修一くんの宝物なんでしょ?修一くんも見守ってくれてるわ。」





お母さんの言葉に何度も頷いた。















どのくらい時間が経ったのかわからない。





静まりかえる病室。





カチカチと秒針の音がやけに響く。





紗衣が帰って来るのを前に、もう一度先生が来た。





私のいるこの部屋は特別個室で、担当医と最初に見た看護師しか入れない。





面会も私が許可した人しか入れないようにとしてくれた。





先生は私が誰だかわかっていて特別に待遇してくれた。





私の怪我は全治4ヶ月。





5種類の薬を渡され、朝・昼・夜きちんと飲まなければならない。





歩けない私は骨が繋がるまで寝たきりになってしまう。





< 223/ 316 >