「しかし蜃気楼か…、これで目つけられなきゃいいが…」

「そんなに厄介かなぁ?せん一人でも余裕だったよ~?」


「倒すのは余裕でも何回も向かって来られたらイヤだろ?それに蜃気楼には、俺より強いやつはたくさんいるんだぞ?」


「でも…蜃気楼はこの頬の傷がシンボルマークなのに、なぜそれを隠していたんでしょうか…?」

「言われりゃそうだな…。もしかしたら、こいつらには何か裏があるかもな…。」


「まぁ、こいつら起こして聞くわけにもいかないし。早く行こうぜ。」


8人の気絶体をそのままにし、ゆうやたちは先を目指す。









「あの方たちなら…もしかしたら…」



木陰に隠れた一人の女性は、ゆうやたちに気づかれることなく、その場を去って行った