ケータイ小説 野いちご

社長のご指名

憂梨ちゃんに手を引かれ、小走りで部屋に案内してもらった。





「ここが章菜ちゃんと紗衣ちゃんのお部屋だよ。」


「こんな部屋使っていいの!?」





案内された部屋は、キングサイズのベッドに大画面テレビ、冷蔵庫まである。





「足りない物があったらお手伝いさんに言ってね。」





足りない物なんて何一つない…。




「章菜ちゃん、後10分は部屋にいた方がいいよ。」


「どうして?」


「パパ、説教されてると思うから。」


「あ―――――…そ、なんだ……?」


「う、うん……。」





憂梨ちゃんと気まずい雰囲気になってしまった。





ここは憂梨ちゃんの言う事を聞くに限る。





梨珠さんって本当に怖い人だから。





あの目で睨まれたら動けなくなるし、口調も普段の倍冷たくなる。




一度体験した事がある私だけど、あの時怒ってくれた事に凄く感謝してる。





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