ケータイ小説 野いちご

社長のご指名

「私達も家族で撮りましょ?」





私達って………!





「梨っ梨珠さん!あのっ…!」


「恋バナ出来るなんて嬉しいわ。しっかり事情聴取するから楽しみにしてて。」





ニヤリと笑った梨珠さんは再びセットの方に行ってしまった。





「章菜ちゃん…頑張って。」


「はい……。」





私の肩をポンッと叩いて大河さんも行ってしまった。





断る事も否定する事も出来たんだけど…梨珠さんには後が怖くて出来ない。





それもあるけど、プライベートを知り尽してるから事言えないのもある。





セットを見ると、梨珠さんと大河さんは微笑み合いながら杏梨ちゃんと遊んでる。





仲睦まじい夫婦、幸せそうな家族。





私が為れなかった理想の形。





けど、片親でも楽しくて幸せな家族だと梨珠さんが教えてくれた。




梨珠さんは、一生私の理想で憧れの母親で女性。





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