『………』

突然戸が開いたかと思うと、そこにはがっちりとした体格の男が、手に鍬を構えて立っていた。


……え?


何が起こったのかが理解できず、幸姫はジーンズをはく手を、中途半端な位置で止めてしまう。


バタン。


戸が閉められて、幸姫ははっと我に返った。


あ、もしかして、この小屋の持ち主!?


そして、まだ脱いだ服を着ていないことにも気付き、慌てて服をきた。