ブッと吹き出す紫穂が視界の端に映る。





「いつからここはバカ女どもの集まりになったのかしら。」





知った声が聞こえ、視線を移す。




サングラスをかけ、黒いスーツを着ている女性。





サラサラとした黒髪に、キュッと締まったウエスト。





谷間が見えるほどにYシャツは開いていて、腕を組んでいる。





短いスカートから惜しみなく細く長い足を出している。





笑みを浮かべ、ツカツカとヒールを鳴らして歩いてくる姿は、私の憧れの女性だった。





「スポンサーとして一言いいかしら?」





突然現れた人にスタジオ内は静まり帰る。





「これは仕事よ。それもわからないガキはさっさと帰りなさい。」




この一言に若い子達の顔が引き吊る。





「それと………」





少しサングラスを下にずらし、宝石のような瞳を見せる女性。