起きてしまったのか


目をこする



「ゆぅ?」



眠たそうな声で

僕の名前を呼ぶ。




「起きてもうたな、

 ごめんな」




「ううん。


 コーヒーいれるね」



「ええよ、」



「いいの


 そんなに眠くないし」





分かりやすい嘘をついて

由里は台所にいった。