「ありがとうございました」




「いや、




 
あ、座って」




彼女とは

2年前に分かれたため

女物の服がない

仕方ないから

男物の服を着せた。







「はい、どうぞ」





彼女の前に、

入れたてのコーヒーを

出した。




「あ、どうも」





僕は床に腰を下ろして
胡坐掻いた。





「あ、

 名前教えてなかったな



 橋野裕。」