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ピッ ピッ


聞き慣れない電子音が耳に入ってくる。



少しずつ覚醒してくる頭。

そしてゆっくりと瞳を開くと……




「……はれ、どこ?ココ……」


目に入ってくるのは、真っ白な天井に真っ白なベッド。

自分の腕に繋がれた細い管に……


……1人の年配の看護士さん。




「あら、良かった!気が付いたのね?」


「あの……えっと?」



看護士さんは、ホッとしたような笑顔で
手際良く私の血圧を測りだした。


けど……

何が、どうなってるの?



完全に頭にクエスチョンマークを付けた私を見てか、看護士さんが説明してくれた。




「あなたね?一昨日の昼間に道で倒れて救急車で運ばれたのよ!
覚えてないかしらね?」


「お…ととい……?」


「えぇ、一昨日。
あなた、丸2日眠り続けてたのよ?」



!!

マジでか……!


倒れて?
しかも救急車!?

しかもしかも……
丸2日眠ってたぁ!?


驚いて、何も言えない。



そんなアホ面してる私に、看護士さんは再度優しく説明してくれた。