コンコン… 「どうぞ」 個室の愛村の部屋。 少しの勇気を出して、入った。 「……よぉ」 一瞬驚いた顔をしたけれど、すぐに優しい笑顔を見せてくれた。 愛村は読んでいた本を置いて、丸いすをさしだした。 「こっちこいよ」