「俺たちにできることって?まず俺らがやらなきゃなんねぇことって?」


起きたことを後悔したって、どうしようもない。

だったら、この後のこと考えるしかない。


「とりあえず、俺は一輝をやる気にさせることだと思うけど」


励ちゃんの冷静ないい意見!!

無理だと諦めたら、そこで全部終わりだし。


「それだ!!今荒れてる一輝を立ち直させねぇとなっ」




それでも心配そうな声を出すキョンキョン。


「でも…病院の先生が……試合出場はすすめられないって…」


俺は特に考えることもなく、即答した。


「試合に出るかどうかは一輝が決めればいいじゃん?今のまま腐らすわけにはいかねぇだろ?俺らもやれることやってたらさ、一輝の選択の幅も広がると思うし」


後から後悔するのだけは、何としても避けたいし……

俺だって諦めたくなんかない!!


「そうだねー。一輝が試合に出たいって言うなら、全力で支えるし…ケガを治すことを優先したいってなら、応援するし…」


励ちゃんの気持ちも俺と一緒だったみたいで、キョンキョンも力のない笑顔で賛成してくれた。