そんなこんなで、あっという間に俺たちは夏の予選の日を迎えた。


あれから上がり調子だった裕さんだけど、何が起こるか分からないのが野球。


同じレベルの上浩高校相手に、0−4で負けた。


俺もいいとこで打てず、悔しいと言うより情けなかった。

四番の重さを痛感。




そして先輩はもちろん、誰もが涙を流した…。

俺も少しずつ実感が湧いて、目には涙。


けどそんな中、一人泣いてない人がいた。


ただ皆を見守っているその目は、凛としていて……

俺は目が反らせなかった。


一年前とはまるで別人。


キョンキョンも…何か変わったな。


また、綺麗になった。