「ねー佐々木君」


いきなり安藤が口を開いた。




「……え?あ、なに?」

俺は安藤に視線を向けた。




「……あたしが黒薔薇に入った理由、教えてあげよっか?」


「え?」




黒薔薇に……入った理由?




「ご飯食べながら話すね。黒薔薇に入った理由」


安藤はそう言うと、俺から目を反らした。