淹れたての湯気だったコーヒーをシルバートレイに乗せながらチラリと視線を向けた先には、



キチンと着こなしていたスーツのボタンをだらしなく外し、片手でネクタイを緩めながら、まるで我が家にいるかのようにソファーで寛ぐ先生。



ヤバい。



お酒飲んでるせい…なのかな?



チラッと見える少し火照った首筋と鎖骨が、



なんか少し…



ううん。



かなりエロ…



いや、セクシー…だよ…ね?



あたしはそんな先生からプイッと顔を背け、少しだけ火照った頬を隠すことなく左手で口元を覆うと、



うぅ…



興奮しすぎて鼻血噴きそう。



右拳で無意味に壁を叩きながら、眉間に皺を寄せ、暑そうに襟元をパタパタさせながら由奈と喋る先生を何度も何度もチラ見した。