まぁ宇津井は相変わらず馬鹿で、そんでいつも口喧嘩するし。あたしのことくそ女って呼ばなくなったのはいいが、
今度は暴力女とか怪力女とかって言い出して。



佐田先生はさぁ、なんて言えばいいのかなぁ……。……エロ教師?セクハラ教師?いきなり耳元に息かけてくるしっ!びっくりするよね本当っ。



そして――

自分の席で黙々と折り紙を折っている淨弥君を見る。


淨弥君はやっぱりカッコよくて、いつもあたしをドキドキさせる。



時々、二人で夜、河沿いで話す。

その時の淨弥君が、1番好き。


あたしを見て、優しく微笑んでくれる淨弥君が好き。



「!?」

あたしがぼーっとして淨弥君を眺めてると、顔にペチョッと濡れた感触がした。



「ん?」

手で触ってみると、


「……ペンキ」

ペンキが塗られていた。