「淨弥君……」

「へぇ〜……。はいはい。ごめんね」


先生は楽しそうに笑いながら立ち上がり、
見せ付けるかのようにあたしの頭を優しく撫でながら淨弥君を見下ろす。



淨弥君の眉が一瞬ピクッとし、

「……早くしろエロ教師」

と、無表情のまま言う。




「はいはーいお手上げー♪」

佐田先生は手を頭の上に上げて、ケラケラ笑いながら教壇へ立った。



えっ、待て待て。

あの人本当に教師なんだよね??


無駄にフェロモン振り回してるし、なんか意味わかんないテンションだし。




「……ありがと」

淨弥君にそう告げると、

淨弥君はあたしを一瞬見たあと、すぐに目を逸らして、

「……別に」

前を見てポツリ言った。