「お姉様ぁー!!!顔色が悪いわ!何故?どうしたの!?」




ひなのちゃん……頭に響くのよ?





「今すぐ医者呼ぶわ!」


「ひなのちゃん…ただの風邪よ?」





受話器を持ち、ダイヤルを押そうとしてるひなのちゃんの手を止めた。





「お姉様!風邪をあまく見ちゃダメよ!悪化して、死んだらどうするの!?」





ひなのちゃん…私を殺したいの?





「さぁ、お姉様。お部屋に行くわよ!乗っかって!」





しゃがんで、私に背を見せるひなのちゃん。





「ひなのちゃん、何してるの?」


「何っておんぶするのよ?さぁ、乗って!」





なっ………おんぶ!?





「ひなのちゃんダメよ!私、重いのよ!?潰れちゃうわ!」


「そんなわけないじゃない!なんの為に私がジムに行ってると思ってるの?お姉様を誰よりも一番に助ける為なのよ?」





ひなのちゃん…なんて逞しいの。





結局、ひなのちゃんにおんぶして貰い部屋まで連れて行ってもらった。





水枕で頭を冷やし、額には冷えピタを貼った。





お医者さんも来てくれて、ただの風邪だと言っていた。