「裕~!!会いたかったよ」
「ん。俺も」
俺は実優を抱きしめた。
こんなの久しぶりだな~・・・

「じゃあ行こっか!!お母さん待ってるし」
「そうだな。行くか」

実優は俺の車に乗って、家を案内してくれた。
K駅から実優んちは本当に近かった。
歩いて1分の距離。

「お母さ~ん。裕来たよ」
「あらあらあら。遠いところからわざわざありがとうね」
「いえ。今日はお呼びいただきありがとうございます」
「い~え~!じゃあ上がってちょうだい」
「お邪魔します」

実優のお母さんは優しい人で安心した。

「あれ?お父さんいたんだ・・・」
なんだ?
実優が変だぞ?
「こんにちは」
俺は一応挨拶をした。
「・・・」
しかし実優のお父さんは無言。

え・・・
あの人ってこころの親父じゃねーか!?
なんだ?
なんか体が変だ・・・
俺はそのまま体制を崩して床に倒れかけた。