そして放課後。

「翔太くんとこ行こっか」
「はあ・・・でも怖いな」
「大丈夫だよ。あんた達何年付き合ってんの」
「わかった。じゃあ行こう」

ガラガラ
「翔太ー・・・一緒に帰ろう?」
「ちょい待ってて!!今仕度するから」
「うん・・・」

「おまたせ~!!あれ?実優ちゃんも?」
「ごめんね。ちょっと話があってさ・・・」
「ん?話?じゃあファミレスでも行こうか」

あたしと夏希と翔太くんの3人は近くのファミレスに入った。

「で?話って何??」
「ほら夏希。ちゃんと言いなって」
「・・・だめ。実優が言って・・・」
「今回だけだからね?」
「ごめん・・・ありがとう」

あたしは一回深呼吸をして翔太くんに言った。

「あのね?夏希のお腹に・・・翔太くんの赤ちゃんがいるの」
「・・・え?俺と夏希の子供??」
「そう。でね?夏希は産みたいと思ってる。だから翔太くんに言うのが怖くて言えなかったんだって。もちろん親にも何も言ってない。翔太くんはどう思ってる?」
「俺・・・は・・・できるなら産んでほしいと思う。」
「翔太・・・ありがと・・・」
「けどね?翔太くん。まだ親が納得してないから・・・。とりあえずこのあと2人で2人の親のところ行ってみたら?」
「そうだね・・・ありがとな。実優ちゃん」
「実優・・・ありがと」