裕がそう言って、桃菜ちゃんという子のところに来た。

「きゃあーっ!!!裕!?!?あたしに会いに来てくれたの??」
可愛らしい女の子だ。
目がクリクリでふわっとした髪。
どうやら年下みたい。

「こいつが桃菜に会いたいってさ」
裕があたしを指さす。
「初めまして。裕の彼女の実優です」
「あー・・・あんたが・・・。で、なに?」
桃菜ちゃんは一気に声が低くなった。
「あのメール・・・桃菜ちゃんが送ったんでしょ?裕から聞いたよ」
「で?それがどーかしたの?」
「なんであんなメール送ってきたわけ!?年下だからってやっていいことと悪いこともわかんねーのか!?」

はい。あたしキレました。

「なによ!!だって・・・あたしだって裕が好きなの!!」
「だからなに?そんな汚いことばっかやってっから裕はあんたを見てないんだよ。いい加減気づけよガキ!」
「・・・・ごめんなさい」

はー、スッキリー♪ ←
「まあそんな感じで俺今実優と付き合ってるから桃菜の気持ちには応えられない。」
「うン・・・いいよ。彼女さんとお幸せにね!!・・・実優ちゃん、今日はガツンと言ってくれてありがとう。」
「あー・・・言い過ぎてごめん」
「ううん。はっきり言ってくれてよかった」
「そー。あたし許したわけじゃないし。じゃあね」
「ばいばい・・・」

こうしてあたしと裕は桃菜ちゃんちを去った。