てか……


……どうせっ
……どうせブラックは似合わないですよ。



「……悪かったですね!
色気のないピンクなんか履いちゃって!!

どーせあたしは色気ないですよ黒なんか似合わないよっ!!!」


手にしたお気に入りのクッションを左に座ってきた靖杜の顔に押し付けた。


「うわっ!」

靖杜はその勢いでカーペットに転び落ちた。

みんなはそんな靖杜を見て爆笑。
部屋中笑い声で溢れる。



「椎榎ちゃんひでぇー!」

靖杜はそう言いながらも笑っていた。あたしのクッションを抱えながら。



「これから楽しくなりそ〜♪よろしくね?椎榎っ」

「キャッ!」


唯抖がいきなり後ろからあたしに抱き着いたから、声が裏返った。



……あぁ。


あたしの青春。
あたしの高校生活。


これから一体どーなるのかしら?


不安でいっぱいなのはあたしだけかしら??



パパとママのばーかっ!!