「彼ら?他にも殺された人が?」

「そう。計30人は殺害した。他にもターゲットはいる。さて、これで納得してもらえたかな」


「納得できるわけないでしょ!殺さなくても他に手段はあったはずだ。」

「例え彼らを逮捕した所で何も解決しない。国を守る為には多少の犠牲は仕方ないのだよ。さて君はどうする?この事を他言しないのなら君を解放しよう。」
「黙ることなどできない。真実を知ったからには。」
「ならば、死んでもらうしかないな。」

銃声が響いた。

しかし、倒れたのは首相だった。

撃ったのは先程オレに話かけた男だった。

「首相、やはりこれは非人道的です。おれは耐えることなどできません。」
そしてオレに話しかけた。

「すまなかった。君を巻き込んでしまって。首相が君に喋ったことは全て録音してある。この事件を世の中に話す。」


そしてオレは自由になった。

政府の暗号名209は公になり、日本は他国からバッシングをうけた。
もしかしたら別の暗号名があるのかもしれない。
次に巻き込まれるのはあなたかもしれない。