とりあえず早くここから逃げて、安全な場所に行かなくては命が危ない。
こうしてる間にも、奴等の数はどんどん増えていく。

しかし、安全な場所などあるのか。相手は政府。
勝ち目などない。

つまり日本全体が敵。
オレが金持ちなら、国外逃亡をするが残念ながらそんな金もない。その時だった。

男の声がした。

「お前は完全に包囲されている。このまま姿を見せなければ強行突入でお前を逮捕もしくは………殺害する」

やはり死ぬのか。

人生なんてなにが起こるかわからない。
改めて実感した。

続けて男はこう言った。