私は酷い有様だった。

肩から大量の出血。

もう少し遅ければ、本当に致命傷だっただろう。

私は虎の首の後ろ…延髄に突き立てたナイフを引き抜き、ネグリジェのスカートの中…太股のナイフホルダーに納める。

如何に猛獣とはいえ、生き物だ。

私の肩に食いついて見せた隙に、延髄を一突きすれば容易く仕留められた。

暗殺術は十八番だ。

人間だろうが猛獣だろうが、簡単なものだった。