チラッと三井さんを見るとニヤニヤとしてる。





「今日は……中華が食べたいな。……うん。……俺もだよ。かれん、愛してるよ。…ありがとう。」




中華から何故愛してるになるんだ?





それ以前に、ここは会社だぞ?





三井さんはそっぽを向き笑いを堪えてる。





「ごめんね。」


「いえ……。」





平然と携帯を胸ポケットにいれる新名部長。





「これだよな。」


「これですよ。」





はぁ?……これこれって何が?





「高杉くんも後少ししたらこうなるって事だよ。」





なんて恐ろしい事を言うんだ…。




「俺はなりませんよ。」


「そう言ってられるのも今のうちだな〜。じゃあ、お先に!」





三井さん……言い逃げするなよ。




「かれんとまりあちゃんは似てるからね〜。高杉くんの緩んだ顔見てみたいね。」





姉妹なんだから似て当然なんだ……けど、まりあは大丈夫だろ。





「一生緩みませんよ。」


「そう?まぁ…いいか。僕達もそろそろ戻ろうか。」




弁当を片付け、食堂を出る。





からかわれるなんて…明日から手作り弁当は断ろうか。