「うん。まあ……陵どうしたの?急にまじめな顔しちゃってさ。」


「いや……俺も秋野さらにそっくりだなーって思ってさ。
もちろん双子だからっていうのも考えたよ。
でもいくらなんでも似すぎじゃないか?
顔どころか声まで似てるんだぞ?おかしいだろ」





確かに考えてみればそうなのかも知れないけど……あんまり疑いたくないなあ………そもそも双子の妹になりすます動機がわかんないわけだし。










「とりあえず学校に帰ろう。明日は授業あるし。」






陵の一言で、あたしたちはすっかり薄暗くなった道を戻った。