ケータイ小説 野いちご

Dangereuses tower

階下に安全に降りるには、結局の所、階段を利用するのが一番確実のようだ。

「さ、いこうハルカ」

少し腰の引けているハルカを促し、俺は歩き始める。

ここは55階、レストランフロア。

和食、洋食、中華、豪華なフルコースから軽めのファーストフードまで、多彩なメニューが取り揃えられているフロアだ。

本来ならば食事時には大勢の客で賑わっている筈のこの場所。

しかし、こんな事故が起き、照明まで落ちてしまった今となっては、俺達以外誰もいる筈はなかった。


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