優しく背中を撫でながらゆっくり響太が話だした。


「こんなに不安な想いをため込ませてたなんて…

本当にゴメンな?」



切なそうに言う響太の腕の中で首を横にふるのが精一杯。






「俺…仕事は好き。
そのせいで不安にさせてしまって…


だけど…信じてくれ。
実加以外は女に見えねぇぐらいお前に惚れてるんだから…


実加がいねぇと仕事だって頑張れねぇんだよ?

不安にさせて悪かった…」




初めて聞くそんな想いにドキドキした。




「ううん…私がちゃんと信じないのがいけないんだから…


あはっ…ダメだよね…

大人な響太に釣り合うように、ワガママ言わないように頑張ってたのにな…


ごめんね…まだまだ子供で…」


私は響太を見上げて想いを伝える。



「いや…これは確実俺が悪いから」


眉毛が下がってシュンとしている響太がとても愛おしくなった。