「…」



「響太が…仕事が好きで、仕事頑張ってるのちゃんと分かってるよ…?


でもね…不安になるの…
本当に仕事…?って…
疑いたくないのに


他に……女の人いるの…?」




ついに聞いてしまった…
もう戻れない…


我慢していた涙が流れてしまった。






目を閉じて俯いていたら、いつのまにか響太の香水とタバコの匂いに包まれていた。



抱きしめられている。




「きょ…ぉた?」


「実加…ごめんな…」




それは……何のゴメン…?



私は何も言えずにただ涙を流していた。