「なっ…。」





「ま、もうお前の出番はねぇから。
 後はラストシーンだけですぐ終わるから……終わるまでそこで見てろよ?」




結城くんはそう言って椅子が置いてある方を指さす。





え…帰してくんないの!?




「帰ったらどうなるか…分かってんよな?」




結城君はそう言って怪しい笑みを浮かべる。




ぅぐ…。




「わ、分かったよ…。」




あたしはそう言って結城くんに言われたとおり、椅子に座る。