さーてと……


「興奮したら喉かわいた♪ちょっと水飲んでくるわ〜」


ピョンピョンと水分を取りに行く。


「一輝、簡単に先取点取っちゃったね」


そこに居合わせた励ちゃんが、ニコッと微笑んできた。


「言われてみれば、初試合の一年がいきなり点ってすごいかも」


「でしょ?しかも相手、松秀だし」


確かに!!

楽しみ過ぎて忘れてた。


くそー、これで一輝は立派なレギュラーだ。

一歩先を越されたってわけか♪




「つか、松秀?そんな名前のプロ野球選手いなかった?」


「あー…怪獣的な?それならうちは鈴一高校だよ?」


「うげっ!!ホントだ!!高校の名前付けた人は、きっと野球好きなんだろうな〜」


「え?それならすごく安易過ぎない?」


……励ちゃん?うるさいよ。