「ツライ…つらいの…ー」




しばらくの間


車内には異様な空気が流れて




村田さんが私達の家まで送り届けてくれた後、


玄関の前でリュウが口を開いた。





「俺は、お前が好きだ。」







それはあまりにいきなりすぎた…




訳が分からないとか

そんなレベルではなかった。




「な…何言ってんの?」





私達の周りには、
私が持っていた鞄を道路に落とす音だけが響き渡った