バスが急ブレーキをかけて止まった。



桃子が目覚めた瞬間に、翼先生は寝たフリをした。



「直~、寝ちゃったね」



「うん、私も寝てた」




「あれ?先生達どうしてそこにいるの?」



「ん?あぁ、ちょっと前の席が寒くて」




先生は適当な嘘を言って誤魔化した。


翼先生は、眠そうな顔を作って、桃子に微笑んだ。




もう時間の問題だ。


桃子と翼先生は100%両想い!!




テンションが上がりまくりな私は、桃子の腕を掴んで牧場の入場口まで走った。




良かったね、桃子。


長い長い片想いだったけど、ようやく結ばれるんだよ。



想いは届くんだね。


桃子、おめでとう。