――朝。

「昨日の子かっこよかったよねぇ」
「うん」
「ねえ、今日話しに行ってみようよ」
「そうだね。お近ずきにならないと」
「決まり!!」

学校に着くと、教室の自分の席に荷物を置き、すぐに1-5に行った。

「今日早めに来たからいないかな」

登校時間は8:10まで。今は7:30。

「あっ、いた」
「やっぱ、かっこいー」

5組には、昨日見つけた男子ともう一人かっこいー人が!!

「あの二人以外いないね」
「どっちも、かっこいー」
「ほらっ、いくよ!」

あたしと紗希は、扉の前に立ち。

「おはよう」「おはよう」

二人同時にあいさつする。

「おはよ」「おはよぉ」

あっちも、二人同時。

「早いね」

話しかけてきたのは、昨日のかっこいー人!

「うん、早起きしてきました」

それにこたえるあたし。

「そうだ!自己紹介しないとね」

(そっか、名前知らないんだった)

「俺、堆嶋 或(テジマ アル)。よろしく」
「あたし、高百合 藍。よろしく」
「あっ、入ってくれば?」
「そういえば。話すのに遠いね」

あたしと紗希は彼達の居る所に行く。

「んじゃぁ俺からも、峪須 櫻(ヨクス サクラ)」
「私も、楊 紗希」