「安心しろって」



運転している先生はドキドキしている私の頭を何度もなでてくれた。


復活するって信じているのに、ちょっとした不安が消えない。


大丈夫だよね?

ゆかり。




「復活した後って燃えるだろうなぁ」


先生はニヤニヤしながら、ハンドルの上に右手を乗せる。




「別れなんて、本当はない方がいいけどな。でも、別れによって、見えるものもある」


先生も、たっくんとゆかりのよりが戻ることを確信しているようだった。



「先生のおかげだね。たっくん、決心したんだよね」



「いや。俺は何もしてない。たっくんもいっぱい悩んで考えて、やっと自分を見つめ直せたんじゃないかな」




ゆかりの涙を、いっぱい見た。


後悔の涙だった。


もっと、たっくんを信じてあげれば良かったとゆかりは泣いた。




先生はたっくんの涙を見た。


たっくんは、ゆかりの前でもっと本当の自分を見せていれば良かったと後悔していた。





別れがあっても、運命の相手ならきっとやり直せる。



でも、別れないで結ばれる方がいいに決まってる。


やっぱり別れって辛いから。