「あぁッ!!!!そっかッ!!!!」







プレゼントを軽くもじもじしながら、翔の前に差し出す。翔は軽くニヤニヤしながら、片手を差し出し、受け取った。










……ニヤニヤしやがって……。ムカツクなぁ…。











ムカツクけど、今日くらいは素直になってやるか。









翔に少しでも『可愛い』て思ってほしいって思っちゃったんだもん。









正面から顔を少し背け、翔とは目を合わせないまま、上気する頬の熱に気づいてないフリして、ただ一言言った。









「メリークリスマス」








翔も笑って、いつになく優しい声で、メリークリスマスと繰り返した。