ケータイ小説 野いちご

in the クローゼット

 青山がいたあの状況で稲葉が逃げ出してしまったこと。

 それに対して怒りはない。

 ただ、私のメールも電話も無視していることが腹立たしい。

 それよりも気になるのは舞のことだ。

 腹立たしいぐらいで、稲葉のことは正直そこまで気にはとめていなかった。

 舞に比べたら、稲葉なんて。

 友情なんて、薄情なものだ。

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