この子と話したことある?そう言いたそうな先生の無言の問いに軽く首を傾げると向井サキは唇を尖らせてこっちを睨んできた

「ちょっとー、君って如月ユウタ君でしょ?」


「え?」

見たことがない子に名前を呼ばれたことに思わず喉から声が出た。

「ウッそマジ?言っとくけどユウタ君二年の時私と同じクラスだよ!」