「土井!もう帰っていいぞ。お前、部活来なくていいって。」


会議を終えた新垣先生が走って私達に近付く。



キュン…

キュンキュン…



最近は、意識し過ぎて大変なんだ。


顔を真っ直ぐに見ることもできないくらいに…



『優しい、の『優』…』 そう言ってくれた先生。

あれから、『優』って名前が大好きになったんだ。




「嫌です~!部活大好きだから、毎日来るもん!」


新羅は、新垣先生にメニュー表を渡す。

陸上部の中で、一番新垣先生に反抗的な新羅。


何度も新垣先生に反抗して泣いたりした。


そんな新羅だけど、誰よりも走ることが好きで、部活を愛してる。