確かに翔のコトは嫌いじゃないし、むしろ…好きだけどさ、でもー……。







「あぁ~~もっ!!!!どうしろって言うのよ~っ!!!」






気づいたら心の声を発していて、教室中のみんなが一斉にこっちを向いた。恥ずかしさのあまり、周りを見ることなく、席に着き直した。





「で??明日デートなんでしょ??」






「そう…なんだけどさぁ」






「どこ行くの??」








「さあ??」






「え??決めてないわけ!?」





信じられないというような顔をして、目をまんまるにした。私はそんな依子を見て、肘をつき、ため息をついた。






「翔が決めてくるんだってさぁ」






えぇーっという依子に、私も同感だった。