「んじゃ、俺と付き合ってくれる??」








「え??」










「付き合ってくれるなら、教えてあげる」











え……、気になるけど付き合うって……。それは…ちょっと………。










見かねた翔くんは、ため息をついて、笑って言った。








「じゃあ、今回だけ特別っ!!俺のコト、『翔』て呼んでくれたら、ヒント教えてあげる」









「か、翔??」








あえて名前を呼ぶのがこんなにも照れるものなんて、知らなかった。しかも、相手は小学生……。何を照れる必要があるのか……。その答えはいつまで経っても見つからない。自分でも、この気持ちの名前が何か分からない……。










いや、もう分かってるのかもしれない。ただ…、知らないふりをしてるだけ、認めたくないだけなのかもしれない……。