「このまま潜っていったら死ねるだろうか」
「ハァッ!? 何それ、そんなつもりで沈んでたわけ!??」
「………沈んでたなんて、人聞き悪い……潜ってたんだよ」
「ハイ?? 目、つぶってジタジタしながら沈むのは、溺れるって言わないんですか? そうですか!!」
「…ジタジタしてないし……目は瞑ってたけど」
「ああそう、で? なんでそんな事、考えてたの??」
「なんで……理由が必要なのか?」
「ハイ!? なんの理由も無しにんな事しとったんかいッ!!」
「…………いけない?」
「あったりまえじゃ、ボケ!!」
「水……気持ちぃし」
「いや、そうだろうけどさ…てか、どこから入ったのよ!?」
「……普通に金網、登って」
「うわぁ~登っちゃったんだぁ、アレ」
「…なら、あんたは?」
「ん? 鍵、開けた」
「………の方が質、悪くない?」
「そう?? ちゃんと掛けて帰るし、悪くないっしょ」
「悪いと思う……鍵、どこから?」
「ピッキングも知らないの? バカじゃない??」
「いや、まぁ……バカですが…」
「やぁ~い知らないんだ、バ~カバ~カ」
「……なら、あんたどうやって泳ぐ気だよ? 水着とか…その前に今、何時だと」
「キミも一緒じゃん!! 制服だし。あ~あ、明日からどうすんの? ソレ」
「…………さぁ? あんたもなら、考えてよ」
「やぁだね」
「……そう」