表紙は、キラキラ光る水面、ビーチにはロングのワンピとつばの広い帽子をかぶった少女の後姿・・

「つーか、コレ言われなきゃお前ってわかんねぇよ?」

おかしそうにケーゴはパラパラと写真集をめくっている

「どういう意味よ!」

「別に・・そのままの意味?」

ケーゴはニヤッと笑ってソファから立ち上がりカウンターのほうへと歩いていく

「ちょっと!!」

騒いでいる二人をみていたガクが

「とうとうココもデビューか?」

資料に目を落としながら廉に話しかけた

「え?」

「見たぞ? なかなか良く撮れてるじゃねぇか?」

「・・・・・」

「まぁ・・ これだけ大事に育ててきたんだ・・ お前の気持ちもわからんでもないけど?」

「・・がっくん・・ 勘弁してくださいよ・・ ココは俺の妹であって、娘じゃないんです・・ 育ててきたっておかしくないですか?」

「お?そうか? まぁ・・ジョーは弟って感じだけど、ココは娘くらいに思ってると思ってたよ? ってことは“シスコン”か?」

そう言ってガクはニヤッと笑った

「・・・・・・」

「まぁ・・ シスコンなのは俺も一緒だし・・ そうだなぁ・・ ココが子ども産んで母親になる位になれば、シスコンも落ち着いてくるさ・・」

「・・・・・・」

「信じてねぇな? 経験者が言うんだから、そんな目で見るんじゃねぇよ!」