リュウの怖さに
嘘は付けないと
確信した私は、






「彼氏の家にいる...」



少し小さな声で言った。



ジンさんは気をきかしてか、



一度リビングに入った足をベランダに戻し、




もう1本タバコを吸い
始めた。




「…彼氏? 前にうちの玄関にいた奴か?」




リュウはきっと、

学校で私が襲われた後
ジンさんが家まで私を送ってくれた時の事を言っている。




「ー…うん」