今日はバイトを済ませて疲れたことすら忘れて由紀の元へ行った。まだ由紀は海を眺めていた。思わずその美しさにため息をもらしてしまった…。    「ごめん!!遅くなった!」  「いいよ。バイトだったんでしょ?今日は少し遅くまで話そう!」彼女の声は弾んでいた。 「ありがとう。」      そして色々話をした。もう辺りは暗くなっていた。     「家まで送ろうか?」    「…近いから大丈夫だよ。ありがとう。」         「そうか、あ〜あ。でも明日でしばらくお別れかぁ。やっぱ寂しいね。」         「そうだね。明日あの神社で話しない?」         「いいよ!神社かぁ久しく行ってないなぁ。」       このとき僕は何故由紀が神社で話したかったのか、考えもしなかった…。