そんな時、大学でマキコに出会った。

彼女は何か違う。
和夫を見るその鋭い目は、

(そんな汚い目で、私を見るな!)

と、言っていた。

ゾクゾクッとした。
体の中から、エネルギーが湧き出している。

(彼女だ!
自分が探していたのは、彼女に違いない!)

笑みが浮かんできた。