ケータイ小説 野いちご

優しい悪魔−マキコと和夫−


冷蔵庫を開けて、掃除を始めた。

罪滅ぼしか、何も考えたくなかったのか、とにかく夢中になってやっている。

一時間ほどして、冷蔵庫がピカピカになった。

部屋に戻ると、和夫がまだ同じ格好でいる。

「ご飯食べない? 温めるから。」

力の無い声で、とりあえずそう言うと、和夫の頭が少し動く。

しばらくして、ブツブツと返事が返った。

「食べたくない……。」



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