和夫は慌てて、マキコの腕をつかむ。

「どこへ行く?」

マキコは落ち着いて答えた。

「台所よ。
お腹空いているんでしょう?
食べられちゃー、かなわないわ。」

マキコは服を着ると、ありあわせの物で料理して出した。

和夫は、出された物を食べながら、マキコを見張っている。